「失業した。次どうしよう……。」
突然の離職や将来への不安。そんなとき、ふと見つけたのが「求職者支援訓練」という制度でした。中でも、福岡でWebデザインを無料で学べるコースがあると知り、「もしかして、これが人生の転機になるかも?」と申し込むことに。
でも正直、こんな疑問が浮かんできました。
- 本当に未経験からWebデザイナーを目指せるの?
- 授業についていけるのか不安…
- 卒業後って就職できるの?それとも…?
そんな気持ちを抱えながら、実際に私は福岡市内のWebデザイン養成コースに半年間通いました。今回はそのリアルな体験談を、良いことも悪いことも含めて包み隠さずお話します。
ちなみに「求職者支援訓練」は、誰でも簡単に受けられるわけではありません。倍率が高かったり、タイミングを逃すと次の開講まで待つこともあります。そんなときは、民間スクールという選択肢も知っておくと安心です(詳しくは記事後半で紹介しますね)。
Webデザインに興味がある方、無料でスキルを身につけたい方、福岡で何かを始めたいと思っている方へ。この記事が少しでもあなたの背中を押すことができたら嬉しいです。
- 1 求職者支援訓練とは?福岡でWebデザインを学べる制度をざっくり解説
- 2 実際に通った「福岡Webデザイナー養成コース」の概要
- 3 福岡の他のWebデザイン訓練校との違いは?
- 4 カリキュラム内容(HTML/CSS・Photoshop・ポートフォリオ作成など)
- 5 授業の進み方や講師の教え方|初心者でも大丈夫?
- 6 受講者の年齢層やクラスの雰囲気
- 7 通ってよかった点(無料で学べる/仲間ができる/就職サポート)
- 8 通って大変だった点(スピードが速い/PCに慣れてない人は大変)
- 9 卒業後のリアル|就職・転職できた?それとも…?
- 10 もし求職者支援訓練に落ちたら?民間スクールという選択肢
- 11 まとめ:福岡でWebデザインを学びたい人に訓練校はおすすめか
求職者支援訓練とは?福岡でWebデザインを学べる制度をざっくり解説
「求職者支援訓練」は、離職中の方や再就職を目指す方が、無料で職業スキルを身につけられる公的制度です。

特に福岡では、WebデザインやプログラミングなどIT系の人気コースが毎年開講されていて、応募が殺到することも少なくありません。
訓練期間は3〜6ヶ月程度。Web制作の基礎からPhotoshop、HTML・CSS、さらにはポートフォリオ作成まで学べるコースが用意されています。授業料は基本0円(教材費などの実費のみ)で、一定の条件を満たせば月10万円前後の給付金(職業訓練受講給付金)も支給されます。
ただし、この制度には「受講条件」や「申し込みのタイミング」など注意点もあるため、詳細は必ず最寄りのハローワークや厚生労働省の公式ページで確認しておくのがおすすめです。
実際に通った「福岡Webデザイナー養成コース」の概要
私が通ったのは、福岡市博多区の駅から徒歩15分圏内にあるWebデザイン系の訓練校です。2023年12月〜2024年4月の4ヶ月間、短期集中型のWebコーディング寄りのコースに参加しました。
実はこのコースを選んだのは、失業したタイミングと開講時期がたまたま合っていたから。半年コースも検討しましたが、「30歳までに転職したい」という想いがあり、早く現場で活かせるスキルを身につけたかったんです。
訓練校によっては「デザイン特化型」や「エンジニア寄り」など方向性が異なるので、自分の目指す方向性を明確にして選ぶのが大切です。

“無料だから”ではなく、“目的に合っているか”で選ぶのがコツ。特に短期での転職を考えてる人は、コースのゴール設定をよく見ておこう!
福岡の他のWebデザイン訓練校との違いは?
福岡には複数の求職者支援訓練校があり、それぞれカリキュラムの内容や重点分野に違いがあります。私が受講した校舎は、Webデザインの中でもコーディング寄り(HTML/CSS重視)でした。
他の訓練校では、PhotoshopやIllustratorを中心に学ぶ「グラフィック寄り」なコースや、半年かけてじっくりポートフォリオを作るコースもありました。
つまり、「どのスキルをメインにしたいか?」で、最適な訓練校は変わるんです。

- 学べる内容(グラフィック重視 or コーディング重視)
- 期間の長さ(4ヶ月〜6ヶ月)
- 就職支援の内容やフォロー体制
- 受講生の傾向(社会人経験の有無、男女比など)

“デザインやりたい”と思ってても、コーディング寄りのコースに入ると結構ギャップがあります。自分の“なりたい姿”を想像して選んでね!
カリキュラム内容(HTML/CSS・Photoshop・ポートフォリオ作成など)
私が受講したWebデザイナー養成の訓練コースでは、HTMLとCSSを中心としたコーディング学習がメインでした。ただ、ちょっと驚いたのは、エディタにVScodeではなく「メモ帳」でコードを書くという昭和スタイルだったこと(笑)。
PhotoshopやIllustratorなどのAdobeツールも触れましたが、あくまでツールの操作方法を教本に沿って覚える感じで、「デザインの理論」や「配色・レイアウトの考え方」といった基礎的な部分はあまり扱われませんでした。
とはいえ、ポートフォリオ制作の時間もあり、最終的には実務でも使えそうな成果物をいくつか仕上げることができました。
- HTML / CSS(スクラッチコーディング)
- Photoshop / Illustrator / XD(使い方の基本)
- 卒業制作(LP・バナー・チラシ・ポートフォリオサイト)
- デザイン理論は少なめ、あくまで実装重視の構成
授業の進み方や講師の教え方|初心者でも大丈夫?
授業スタイルは、いわゆる「講義+実技」の反復型でした。

講師が一通り内容を説明したあと、受講生がそれを実際に手を動かして再現する、という流れです。テンポは早すぎず、説明も丁寧でした。
講師の方は現役のWebコーダー寄りの方で、どちらかというと「実装側に強い」印象。Photoshopなどのツールには精通しているものの、デザイン理論や美的感覚について深掘りする授業はほとんどありませんでした。
ただ、それは決して手抜きというわけではなく、限られた期間の中で“即戦力”に寄せた実践重視の構成だったんだと思います。
初心者でもついていけるか?という点については、Adobe系のソフトは多くの人が問題なく習得していました。
ただし、コーディングに関しては脱落者もいました。受講生のうち約1割ほどが「ついていけない」と感じていたようで、実際に途中で辞めた方もいます。

「PCの基本操作が不安な人は、事前に“ショートカット”や“文字入力”だけでも慣れておくと安心。想像以上にタイピング速度って大事だったりするよ!」
受講者の年齢層やクラスの雰囲気
私が受講したときのクラスは全体で約25人ほど。男女比は男性2:女性8くらいで、女性の方が多い印象でした。年齢層は本当にバラバラで、20代がやや多めだったものの、30代・40代の方も何人かいらっしゃいました。
雰囲気はというと、かなり和やかで落ち着いていたと思います。授業中も適度に静かで、集中して取り組める環境でした。
ただ、講師から聞いた話では「前の期はかなり騒がしかった」とのことで、先生が何度も注意していたこともあったとか。受講する“期”によって雰囲気はかなり違うようです。
- 人数は約25人前後(教室に対して適度な人数)
- 女性が多め(8割近く)
- 年齢層は20〜40代まで幅広い
- 雰囲気は期によって大きく変わる

自分に合う雰囲気かどうか気になる人は、事前の見学会や説明会が超おすすめ!私は実際に学校で見学を行いました。
通ってよかった点(無料で学べる/仲間ができる/就職サポート)
この訓練校に通ってよかったことはたくさんありますが、特に印象に残っているのは「仲間との出会い」です。年齢も経歴もバラバラな人たちが集まっていて、中には元グラフィックデザイナーの方も。毎日のちょっとした雑談から、自然と学びが広がる環境でした。

勉強会を開いたり、一緒にポートフォリオを見せ合ったり、たまにはランチや飲み会もあったりして、まるで学生時代に戻ったようなメリハリのある日々。
「転職を目指す」という共通のゴールがあったからこそ、結束力もありました。
また、就職サポートもありました。校内に求人票が貼られていて、自由に閲覧できたり、提携企業を呼んだ説明会も開催されました。希望すれば履歴書添削や面接対策もあったようですが、私は利用しませんでした。
- 同じ目標を持つ仲間と出会えた(情報共有も活発)
- 幅広い経歴の人と交流でき、視野が広がった
- 就職支援として求人票の掲示、企業説明会などがあった
- 飲み会や勉強会など、リズムのある楽しい毎日

社会人になってからの青春って感じでした。笑
通って大変だった点(スピードが速い/PCに慣れてない人は大変)
私自身はそこまで大きな苦労はありませんでしたが、Adobe系のソフト(PhotoshopやIllustrator)の独特な挙動には、最初かなり苦戦しました。ショートカットの癖も強いので、慣れるまでは本当に大変。
また、受講生の中にはPC操作自体に不慣れな方もいて、クリックの場所や日本語入力の切り替えからつまずいてしまい、授業のスピードに追いつけない人もちらほらいました。中には途中で退学してしまう方も…。

人間関係で少しギクシャクすることもありました。女性が多かったこともあり、ちょっとした空気感のズレが起こることも。あと、講師の方が淡々と話す“プログラマー気質”なタイプだったので、合う・合わないは人によって分かれると思います。
- Adobeソフトに慣れるまでが地味にしんどい
- PC操作に不慣れだとついていけなくなる可能性あり
- 自分で勉強しないと成長しにくい(予習・復習は必須)
- 人間関係や講師との相性も影響大

HTMLやCSSに触ったことがない人は、Progateやドットインストールで事前にちょっと触っておくと気持ちがラクになるよ!
卒業後のリアル|就職・転職できた?それとも…?
卒業後はすぐに転職活動を始めました。
訓練校で学んだことすべてがそのまま役立つ、という感じではありませんでしたが、制作実習で作ったWebサイトをポートフォリオとして活用できたのは、スタートダッシュの大きな武器になりました。
卒業制作も早めに終わったので、時間をかけてポートフォリオのブラッシュアップができたのも良かったです。
転職活動では、ハローワークよりも地元企業が無料で掲載している求人媒体(エンゲージ・インディードなど)が意外と役立ちました。
マイナビやリクナビも見ましたが、地方ではピンとくる求人が少ない印象でしたね。
訓練校のサポートだけでは正直物足りない部分もありました。
特に「デザインの基礎」は一切やらなかったので、Webデザイナーを目指す人には少し違和感が残る内容だったかもしれません。
- ポートフォリオが早く用意できたのは大きなメリット
- 求人探しはハローワークよりローカル求人媒体(無料系)を活用
- デザインの基礎が学べなかったのは少し残念
- 自力での学習や求人リサーチは必須

訓練校に行けばなんとかなるとだけ思ってると痛い目を見るかも。あくまで“きっかけ”や“スタートライン”として捉えるといいよ!
もし求職者支援訓練に落ちたら?民間スクールという選択肢
実は、私が申し込んだ訓練コースの倍率は5倍近くありました。
「面接でうまく受け答えはできたけど…正直、結果が出るまでずっと不安でした。」
もし落ちていたらどうしよう?と思い、TechAcademyやデジハリのような民間スクールも真剣に検討していました。とはいえ、どれも受講料がそれなりにかかるので、当時の金銭事情では正直キツかったのも事実です。
でも今思うと、「学ぶことに投資する価値」ってちゃんと考えておくべきだったと思います。
転職後、デザインに関する知識不足で上司にボコボコにされたとき、「ああ…やっぱり、訓練校+αの学びも必要だったな」と実感しました。
これは訓練校が悪いというより、私自身が“無料で得られるもの”だけで完結しようとしていた甘さのせいだと思っています。
- 実践的なデザイン基礎(配色・レイアウト・タイポグラフィなど)
- 最新のWebツール(Figma、XDなど)
- 転職保証や現役デザイナーのフィードバック付き
- 自分のペースで学習できる柔軟さ(オンライン完結)

「もし落ちたら」を想定しておくと、焦らず動けるよ。金額だけで判断せず、“自分にとって必要な学び”を軸に考えてね。
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まとめ:福岡でWebデザインを学びたい人に訓練校はおすすめか
今回の記事では、福岡で求職者支援訓練を活用してWebデザインを学んだ体験談をもとに、訓練校のリアルをお届けしました。
- 求職者支援訓練は無料でスキルを学べる制度
- 校舎やコースによって「デザイン寄り」「コーディング寄り」の違いあり
- 仲間との出会いや就職サポートが大きな魅力
- 一方で、初心者には難易度が高く、自己学習は必須
- 訓練校で学べない部分は、民間スクールや副教材で補うと安心
訓練校はたしかに“無料で学べる”という大きなメリットがありますが、それだけに頼ってしまうと後でつまずく可能性もあります。
「転職までのスピード感」「学べる内容」「将来の自分像」などをよく考えて、あなたに合った学び方を選ぶことが一番大切です。

Webデザインを“武器”にしたいなら、自分に投資する覚悟も必要。有料のものを使うか、無料のものを使うかはその人次第ですが、ちゃんと努力すれば道は開けると思ってます。