Webデザインを学び始めたばかりの頃は、ツールの存在すら知らずに「全部自分でやらなきゃ」と思い込んでしまいがち。でも実は、ほんのひと手間で作業を劇的にラクにしてくれる便利な拡張機能がたくさんあります。
この記事では、KEIが実際に使っている中から、初心者がすぐに使えて、作業効率化に直結するChrome拡張機能を7つ厳選してご紹介します。特別な知識や設定は不要。ワンクリックで導入できるものばかりです。
「ツールを使いこなす=手抜き」ではありません。
良い道具を使うことで、余った時間と集中力を“本当にやるべきこと”に注げるのです。
まずは気になったものから、1つでも使ってみてください。
Page Ruler|ピクセル単位で測れるデザイン定規

Webデザインを始めたばかりの頃、意外とつまずきやすいのが「配置のズレ」や「余白のバランス」です。画面上では一見そろっているように見えても、実際には数ピクセルずれている…なんてことはよくあります。
そんなときに便利なのが「Page Ruler」です。ブラウザ上でマウスをドラッグするだけで、要素の幅・高さ・位置をピクセル単位で測ることができます。特にコーディング作業中に「デザインと実装がきちんと合っているか」を確認したい場面で重宝します。
ColorZilla|色を吸い取ってコードを即コピー

Webデザインにおいて、色の選定や配色のバランスはとても重要なポイントです。「このサイトのこの色、いいな」と思ったときに、カラーコードをすぐに調べられると、アイデアの幅が広がります。
「ColorZilla」は、そんなときに役立つカラーピッカー系の定番Chrome拡張機能です。使い方はとてもシンプルで、拡張機能アイコンをクリックして、気になる箇所にカーソルを合わせるだけ。クリックすると、カラーコードが自動でコピーされます。

正直、メチャクチャ便利!という感じではないんですが…
いざという時に「これがないと困る」系のツールです。特に配色にこだわりたい時、サッと色を取れるのは地味にありがたい存在です。
Eagle for Chrome|画像素材を一括管理できる神ツール

Webデザインに取り組むうえで、作業以上に大切になるのが「参考探し」と「アイデアの引き出しの多さ」です。
これがあるかないかで、デザインの幅は大きく変わります。
「Eagle for Chrome」は、デザインインスピレーションを効率よく集めるための最強ツール。Pinterestでもある程度はできますが、Eagleという専用アプリと組み合わせることでその機能は一気に本格化します。
Chrome拡張機能を入れると、
・ワンクリックでWebページの部分スクショ・全画面スクショが可能
・しかもそのページのURLも自動で保存される
という、参考収集に特化した超時短ツールに進化します。

デザインをするうえで、アイデアのストックって本当に大事なんですよね。
Eagleを使うと、思いついたときにすぐ「参考保存」ができて後で引き出せる。買い切りだけど、気になる人はぜひ導入して拡張機能も入れてみてください!
Window Resizer|レスポンシブ確認をワンタッチで

Webサイトのコーディングをしていると、「ブラウザの幅をちょっとだけ変えたい」という場面が頻繁にあります。たとえば、カンプに合わせて幅を調整したいときや、レスポンシブ対応をチェックしたいとき。
そんなときに活躍するのが「Window Resizer」。この拡張機能を使えば、ボタン1つでブラウザの幅を指定サイズに一発変更できます。わざわざ手動でブラウザをドラッグして調整する手間がなくなり、地味なストレスを解消してくれます。

コーディング中にカンプの幅にブラウザを合わせるの、地味にストレスだったんですよね…。
このツールを入れてから、1920px・1440px・1366px・スマホ幅など、よく使うサイズを登録しておけばワンクリックで切り替え可能。レスポンシブ対応の確認も一気にラクになります。
Responsive Viewer|複数デバイス表示を同時チェック

スマホやタブレット、ノートPCなど、今はさまざまなデバイスからWebサイトが閲覧されます。そのため、コーディングの際に「すべての画面幅で崩れなく表示されるか?」を確認することが必須です。
「Responsive Viewer」は、複数のデバイス幅を1画面に同時表示できるChrome拡張機能。
たとえばiPhone SE、Pixel、iPad、Surfaceなど、代表的な端末サイズを同時に並べて確認できるので、一瞬で「崩れている場所」が見つかります。

実機で確認するのは大前提だけど、事前に画面上で見え方をざっくり把握しておくのが本当に大事。
特にスマホは幅のバリエーションが多いので、いろんな幅での表示崩れがないか事前に確認できるのはありがたいです。
Pasty|複数URLを一括で開くショートカット拡張

Webデザイナーとして仕事をしていると、クライアントや上司から「このサイト参考にして」と大量のURLが送られてくること、よくありませんか?
一つひとつコピー&ペーストして開いていたら、それだけで時間が溶けてしまいます。
そんなときに活躍するのが「Pasty(ペイスティ)」。このChrome拡張機能を使えば、複数のURLを一括で自動的に開くことが可能です。

デザイナーって本当に参考サイトを見る機会が多いんです。URLだけがズラーッと並んだメッセージを見るたびに、うんざりしてたんですが(笑)
Pastyを導入してからは、全部まとめて開けるのでめちゃくちゃ時短になります。
PerfectPixel|ピクセル単位でデザインとのズレを確認

Webデザインをコーディングに落とし込むとき、いちばん避けたいのが「見た目のズレ」。
1pxの誤差でも、完成後に並べて見比べると「なんか違う…」と感じる原因になります。
そんな“仕上げチェック”に最適なのが「PerfectPixel」。この拡張機能は、デザインカンプをブラウザ画面に半透明で重ねて表示できるという優れモノです。横に並べるよりも、重ねて比較したほうが圧倒的に違いが分かりやすいというのがポイント。

カンプをスクショしてPerfectPixelで重ねてチェックするだけで、誤字や細かいズレにもすぐ気づけます。
特に納品前には必ず使っていて、自分のコーディングがちゃんとデザイン通りにできてるかを確認するのにすごく役立ちます。
まとめ|効率化の第一歩は、ツールを使うことから

今回ご紹介したChrome拡張機能は、どれもWebデザイン初心者でもすぐに使えるものばかりです。
どれか1つでも導入すれば、「作業がラクになった!」と感じる瞬間がきっと訪れるはず。
とはいえ、この記事で紹介した7つはあくまで入口にすぎません。
効率化の真のカギは、「自分で使ってみること」「自分に合ったツールを見つけること」です。

ツールは使ってなんぼ。最初は試すだけでもOK。
気になったものがあればどんどん導入して、自分の作業スタイルに合うツールを見つけてくださいね!
今回紹介したChrome拡張機能まとめ
- Page Ruler:ピクセル単位で要素サイズを測れる
- ColorZilla:Web上の色をスポイトで取得
- Eagle for Chrome:スクショ&参考集めが超効率化
- Window Resizer:ブラウザ幅をワンクリックで調整
- Responsive Viewer:複数デバイスの表示を同時に確認
- Pasty:複数URLを一括で開く時短ツール
- PerfectPixel:カンプと実装を重ねてズレを確認
デザインからコーディングする時、Page Rulerはほぼ毎回使っています。
初心者の頃って“ピクセル感”がなかなか掴めないんですが、このツールで測りながら作業することで自然と感覚が育ちましたよ。